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Event Calendar
2024.5.11sat -2024.5.26sun

TOMOTERU NISHIMURA SOLO EXHIBITION 『alminum group』

『alminum group』

TOMOTERU NISHIMURA SOLO EXHIBITION 『alminum group』
art

私の作品には一貫して「物を見て認識することと、その脆弱性」という性質があると思う。
私は何かを目にした時にそれがどんな物質で出来ていて、どのくらいの柔らかさで、どのくらいの質量があるかを理解しようとする。(人によってはわざわざそんなことが気にならないであろう物も身の回りにはたくさんある)
そして多くの場合、経験に基づいて得た知識や感覚から、おおよそこういう物だろうという推測を導き出す。
見て理解する、もしくは理解したような感覚に自分を留めておく過程はとても早い。一瞬である。その早さにしばしば自分は危うさを感じてしまう。
画面の中にあるのは私がモチーフを見て理解しようとした集積である。
私が認識した、もしくは認識しようと努めたモチーフが、現実のそれと同じような性質を持って画面の中に存在している。それは私が、モチーフが持つ性質を拾い上げていった痕跡であると表現出来ると思う。

2024.4.6sat -2024.4.21sun

『i don’t remember that paper』

『覚えのない紙』

『i don’t remember that paper』
art

「覚えてない紙」とは、覚えておく必要のない紙で、なぜか持っていてそこにある紙である。例えば、なんかのお知らせ、いつかのレシート、余剰が出たのでゆるく束ねておいた和紙の切れはし、のことである。それらはいつの間にか机の上にあり、いっときは邪魔に思うけれど、たしかに「メモ書き」に役立っている。日ごと生活は更新される。そこにある物、人、風景は繰り返しのようで、しかし何もかもがもう二度とはない。でもそんなことをいちいち覚えておく必要はない。かんたんに、普通に、毎日は更新されるものである。「覚えてない紙」は、メモ書きに適している。まっさらな紙に何か書くにはちょっとの勇気が必要だが、メモ書きとは、覚悟が一切不要のものだ。覚えておく必要のないものをメモ書きする。そういうふうに描いている。