実に5年ぶりの展示、片岡メリヤスさんの登場です。
前回はちえちひろとのコラボ展でしたが、今回はソロエキシビジョン。

愛用しすぎてボロボロの、でも捨てれないお気に入りのお洋服ってありますよね。
今回は片岡メリヤスさんのそんなお気に入りのボロボロのトレーナーから始まる物語の登場人物がぬいぐるみになって出て来ます。

いったいどんな物語なのか？どんなぬいぐるみが登場するのか？果たしてこれはトレーナーの供養なのか？ぜひ会場でご覧くださいね！

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2015年2月26日に古着屋で買ったトレーナー。
作業する時、夜寝る時、夏以外はほとんど毎日着ていた。
するとだんだん袖がほつれてきていろんなところに穴があいた。最初の頃は繕ったりしてどうにか元の形に戻そうとしたけど袖はどんどん朽ちていき、穴はどんどん増えていく。そしてある瞬間からスピードアップしてボロボロになっていった。
私はその瞬間を知っている。
それは私が “トレーナーがボロボロだと気付いた時” だ。
私もトレーナー自身もボロボロを受け入れ、消えていく部分を止めることもしなければ探すこともしない。
この消えた部分はどこへいってしまったのか？
私はボロボロのトレーナーを捨てるか捨てないか決められない。なぜなら消えた部分がどこへいってしまったのか、一度も考えていなかったからだ。
私はトレーナーとの今後の付き合い方を決めるために、消えた部分がどこへ行ったのか考えることにした。