exhibition past
顔を覆って隠す事にはさまざまな意味合いがある。他人からは分からないという事のみならず、装着する仮面がかたどっている神・精霊・動物等そのものに人格が変化する(神格が宿る)とも信じられ、古くから宗教的儀式・儀礼またはそれにおける舞踏、あるいは演劇などに用いられてきた。
福岡を中心に木工家として活動を続ける西村洋一(nishimokko)はモッコ族の末裔である。モッコ族とは日々木と会話をし、音と酒をこよなく愛する民族だ。
モッコ族と仮面の関わりは深い。例えば「酒を飲む時に被る仮面」や「用を足しに行く時に被る仮面」「夫人への謝罪時に被る仮面」など用途が細分化され且つ日常的に仮面が用いられていた。なぜ日常的に顔を隠す必要があったのかは諸説あり、はっきりした事は謎のままであるが、モッコ族の人々はそれらの行為を「面面(おもおも)」もしくは「面面する」と呼び仮面を敬い崇めてきた。右のプロフィールの仮面を被った西村氏を見ればそれが一目瞭然である。
モッコ族の「面面」の伝統を伝えるため、西村洋一は日々木と会話をし、音を鳴らし、酒を呑み酒を呑み酒を呑み、そして酒を呑み、仮面を彫り続けるのだ。
nishimokko EXHIBITION 『omo omo』
期間 | 2021年11月13日(土)– 11月28日(日) |
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時間 | 12:00 – 19:00 |
場所 | PERHAPS 〒840-0054 佐賀県佐賀市水ヶ江1-2-16 MAP |
定休日 | 水・木曜日 |
nishimokko 西村洋一
木工家 1976年長崎生まれ福岡在住 大学で木彫を学ぶ。家具制作会社勤務を経て2011年nishimokkoスタート。日々の暮らしの中で自然に楽しんでもらえるような、そこにあると嬉しくなるようなそんなモノ作りが僕の理想です。 テーブルウェアから家具、オブジェ、店舗什器、幼稚園、保育園のサインなど幅広く制作しています。