佐賀出身、名古屋在住のアーティストTOMOTERU NISHIMURA HOMMEの地元佐賀では初となる個展 "SUPERFICIAL WORLD"を開催します。

見慣れたものの中に見る初めての視点。目に見えるものの不確かさ。
世界の表面を限りなく理解しようと見つめ続けるTNHの世界をぜひご覧ください。

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見慣れた景色の中にもはっとして目を奪われるものを見つけることがある。
それは物珍しいものや真新しいなにかではなく、あくまで見慣れたものであるにもかかわらず目を奪われることがある。
ふと「なぜこんなものを注意して見ていたのだろう」と我に帰るまでのその間、私は観念から解放される。
私にとって目に見えるもの（世界）はあまりに不確かで実態がなく、自分と世界を分断している要因が何であるか、まるで手がかりがなく、宙ぶらりんな心もちになってしまうことがしばしばある。
そんな宙ぶらりんな状態の時、全ての物質は曖昧で肉体化し、私と私以外の境界線はずるずると互いの距離感を見失ってしまうように感じる。
物事の本質は見えない、見えないからこそ私は今日も世界の表面を限りなく理解しようと注意深く見つめてしまうのかもしれない。